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山中温泉(やまなかおんせん)は、石川県加賀市にある温泉。
古くから歴史のある温泉の地。
山中温泉街は山に囲まれた街であり、また至近の自然豊かな山、谷、川など山間部の田舎の情緒も味わえる。温泉街は大聖寺川の渓谷沿いなどに旅館が立ち並ぶ。
文字通り「山の中」にあり、一帯は鶴仙渓という景勝地である。街のシンボルであるこおろぎ橋や草月流家元がデザインしたユニークな形のあやとり橋も楽しめ、日帰り入浴施設も充実している。山中漆器の産地でもあり、土産物屋が多い。山中節という民謡もある。
一方、1970年代は歓楽温泉としても発展したが、町の景観整備も進み、歩いて楽しい温泉地と変貌してきた。
1938年海軍は佐世保、呉、横須賀の鎮守府管理のもと既存の三つの温泉病院(他に三病院、青森県むつ市大湊湾、韓国・鎮海港、台湾・馬公市)に加え、舞鶴鎮守府の管理で裏日本にも一つ温泉病院の設立を決定した。各地で誘致合戦が展開され、戦況から毒ガスの使用が予想され、毒ガス傷病兵に効能ある泉質から山中温泉に土地の無償提供もあり1941年10月山中海軍病院が開設された。
1945年12月国立山中病院、2003年3月山中温泉医療センターとなった。加賀市合併後、市の施設とし運用され、管理運営は地域医療振興協会に委ねている。
また、1946年付属看護婦養成所を併設し、1953年高等看護学院を開設、1975年付属看護学校と改称、2004年4月全国の国立病院が独立行政法人国立病院機構となったのを機に全国50余校と共に廃校となった。
近年は1978年、女優樋口可南子のデビューTBS系テレビ小説『こおろぎ橋』(当時江沼郡山中町菅谷町に在住していた佐々木守の脚本)で再び知れ渡った。1996年から1999年までフジテレビ系(東海テレビ製作)の昼ドラマ『はるちゃん』の舞台になった。